コラム
悪質業者の手口とは?
2024年03月29日(金)
目次
外壁塗装勉強会で満足度100%を200人連続で達成した講師が語る塗装の現実!その3
外壁屋根塗装勉強会の講師として
これまで50回以上開催し、延べ200人を超える方に
お話をさせていただいた中で色んな質問をいただいてきました。
そんな中で多くの質問が上がった事例をシリーズ化して話していきたいと思います。(凄まじいまでの量の質問に答えてきたので、とにかくたくさん話すことはあります(笑)
第3回!!
悪質業者の手口とは?
WEBやSNSで色んな情報が共有できる時代になり、悪質業者と言われる存在は少なくなってきたかと思われますが、それでもいまだに0になっているわけではありません。
それどころかこれまでよりも、より巧妙化した手口で増え続けているとも言われ、消費者庁も悪質なリフォーム事業者にご注意ください!!などの注意喚起がされているような現状です。
では悪質業者の手口とはどういったものがあるでしょうか?
私が勉強会などを通じて知り得た情報をあげていくと大きく3つの商法があると思われます。
悪質なリフォーム業者の事例①点検商法
まず1つ目は点検商法です。
実際の言葉で話すと
「近所で工事をしていたのですが、ふと見てみたら瓦が割れていますね。このままだと雨漏りするので、早く治した方がいいですよ。私が無料で見てみますね」
「コーキングの割れが見られるので近いうちに雨漏りが起きて修繕費用が高額になりますよ。まだ工事金額が安く行えるうちに工事をした方がいいです」
などではないでしょうか?
本当に瓦が割れているのかもしれませんし、コーキングなどの劣化も進行しているのかもしれません。
ですが、こういった突然訪問してきた業者をまずは怪しむことから始めてください。
そして絶対にやってはいけないことが
・点検のために屋根などに上がらせること
・話すために家の中へ招き入れること
この2つが挙げられると思います。
実際の事例では点検と称して屋根へ上がり、元々撮影していた同じような形状の瓦が割れている写真を見せて工事の必要性をせまったり、もっとひどい話だとわざと瓦を割って写真を撮影する業者もいるという話を聞いたことがあります。
また、話を聞くために家の中へ上げてもいけません。それこそ一昔前に流行った一度家の中へ上げてしまうと契約するまで帰りません。なども考えられます。何しろ悪質な業者側からすると家の中に入れてもらえたらシメシメと考えていると思うからです。
とにもかくにも、いきなりピンポーンときた訪問業者の話は聞かない事、万が一聞いて不安になったらWEBなどで検索して安心できそうな業者さんに診てもらうことをお勧めします。
悪質なリフォーム業者の事例②モニター商法
続いてあげられるのがモニター商法です。
「このエリアのモデルにさせていただきたいので特別料金にてご案内しております」
「ご近所を工事をしているので、すぐに契約をしてもらえると特別な割引をしますよ」
などではないでしょうか。
ここで注意してもらいたいのが、モデルになるから特別料金やご近所を工事していたからと言って大幅な値引きは住宅塗装の性質上できないということを覚えておいてください。
厳密に言えば本当の工事金額が値引きした金額だという認識が構わないかと思います。
もちろんこちらの事例も多分に漏れずいきなりピンポーンとならしてくる方も訪問業者であることは言うまでもありません。
私たち塗装業者としては1件でも仕事が欲しいのは本当の事ですので、お問い合わせにつながるように工夫したチラシやホームページを作成したり、施主様から紹介などをもらえるような仕事をするなど、色んな方法を模索しています。
そんな中、訪問販売業者というのは最初の間口がピンポーンという所から入るしかありませんので、人の心をくすぐるような巧みな言葉で入ってくるのは営業マンの技術というか、恐らくこれまでの成功体験によって生み出されている常套句の様なものかもしれません。
しかしながら、こういったモニター商法で施工された物件が施工後の不具合やトラブルが多いのも事実でありますので、注意が必要です。
悪質なリフォーム業者の事例③あおり商法
人の心の盲点を突くといいますか、不安を増長させることによって契約までこぎつけるあおり商法というものがあります。
①の点検商法と一緒で「瓦が割れますよ」や「雨漏りしますよ」などと不安にさせることで言葉巧みに入り込んで来るのは一緒ですが、あおり商法ではそのあとの行動が違ってきます。
例えばなのですが、とある訪問販売業者が「すぐに工事をしないと大変ですよ」と言ってきたとします。
ですが、いきなり指摘されたからと言っても訪問販売業者の言葉をうのみにするわけはなく、少し怪しいので、断ったとします。
その後、違う業者が全く同じ個所を指摘してきたらどうでしょうか?
少し不安になりませんか。
でも2社目の訪問販売業者も「いやいや、訪問販売業者だからあまり信じないほうがいい」と何とか断ったとしましょう
更にその後、全く同じ個所を指摘してきた3社目が来たら皆さんどう思われるでしょうか?
さすがに「うちに家はすぐに修繕が必要なんだ」と思われる確率は高くなるのではないでしょうか
ですが
実はこの3社が会社名も住所も違うのですが、同じグループ会社だったとしたら・・・
そうです。
これが「あおり商法」というものです。
複数の会社で同じような指摘をし、不安を助長させた上で、契約へと繋げていく
そんなことが実際に行われているのです
その他にも色々な事例を外壁塗装勉強会などを通じて知ったのですが、上記3つの事例は特に注意してもらえればと思います。
悪質なリフォーム業者の事例 まとめ
もちろん、上記にあげた行為で契約したすべての工事が手抜きや悪質な工事とは言いませんが、少なくともその可能性は高まるとは思います。
住宅の塗装工事と良いのは施工してすぐに良し悪しが分かるのは相当ひどい手抜き工事であり、実際には塗装工事自体の良否が判断できるのは数年先の事となります。
私自身塗り替え勉強会などのセミナーを開催してつくづく思っているのが、インターネットやスマートフォンの普及によって情報の共有ができるようになり、いろんな情報を得れるようになったというメリットがある反面、同じような情報があまりにも出回り、どの塗装業者が良いかわかりづらくなっているデメリットがあるということです。
そういった意味では
塗装工事を頼む施主様側に良い塗装業者を見極める力
が求められていると感じています。
プロに頼んでいるのだから当たり前に工事をしてもらえるのが本当なのは間違いありませんが、現実はリフォーム工事で不良施工の相談件数が多いのが外壁や屋根の塗装工事ということも本当の事実です。
できるならば不良施工と呼ばれる工事が無くなる世の中になってほしいですし、少しでも無くなるために勉強会の開催も継続しようと思います。
本コラムが少しでもお役に立てれば幸いです。
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