コラム
外壁塗装の豆知識
2016年08月23日(火)
目次
外壁塗装の時期や塗料について知っておきましょう
外壁や屋根には、家の本体を雨風や紫外線、熱などのストレスから守る重要な働きがあります。
たとえば、雨水の侵入やヒビ割れなどを放置しておくと、家本体の寿命にも影響します。早めのリフォームを検討しましょう。
こちらでは、佐賀の外壁塗装を展開する「VEシステムズ」が、外壁塗装の適切な時期や塗料、工法などの豆知識をご説明します。塗装業者に依頼する前に知っておくと安心です。
外壁にこんな症状はありませんか?
カビやコケ、藻が生えている
カビは、塗装の劣化によって壁自体の防水性が低下し、壁に含まれる水分量が高まることによって発生します。日当たりの悪い家の北側に多く発生し、ザラザラしている壁にカビのつきやすい傾向があります。
モルタルのヒビ
モルタルの施工後、モルタルの成分から水分が蒸発していく過程で、「乾燥クラック」というヒビの発生することがあります。
モルタルのヒビは、地震や構造部材のひずみによって生じることも。また、工法や塗料の混合比率、厚みなど、さまざまな原因によっても起こります。
塗膜のはがれ
塗膜が付着力を失って、壁の素地から離れてしまう現象を「はがれ」といいます。
そのままにしておくと、素地であるセメントモルタルが中性化して、強度が低下してしまいます。
シーリングのヒビ割れ
サイディングボードの継ぎ目にあるゴム状の部分が「目地シーリング」。むきだしの状態であるため、紫外線が直接当たる部分が経年により劣化していきます。
サイディングボードのヒビ割れ
年数が経つことによって、外壁サイディングボードに微細なひび割れが起きるようになります。特に冬の寒い地方で微細なヒビに水分がはいり込むと、ボードの破壊を引き起こすことがあります。
チョーキング
紫外線などの影響によって塗膜の劣化が進み、触ると手に白い粉がつく状態のことを「チョーキング」といいます。
塗膜の劣化がかなり進んだ状態を示し、さらに劣化が進むと仕上げ材がはがれ落ちてくることもあります。外壁の塗り替え時期を知るための目安です。
塗料の種類
外壁塗装の価格は、用いる塗料の種類によって大きく変動します。
また塗料の種類によって、適した壁材や耐用年数も異なります。外壁塗装に用いられる主な塗料は次の4種類です。
- コスト面では割安
- 耐用年数は5~8年程度と短め
- 紫外線に弱く、屋根などには不向き
- 適した壁
- モルタル壁や不燃材を用いたサイディング壁など
- アクリル系に比べ紫外線に強く水弾き性にすぐれている半面、汚れやすいという欠点も
- 価格はやや高価
- 耐用年数は6~10年程度
- 適した壁
- 板張りやモルタル壁全般、不燃材/金属製サイディング壁など
- 紫外線に強く親水性もあるため、汚れを防ぐ効果が期待できる
- 価格はウレタン系より高価
- 耐用年数は8~15年程度
- 適した壁
- モルタル壁全般、不燃製サイディング壁など
- 外壁用塗料としてはもっとも耐用年数が長く、12~20年程度
- 価格はもっとも高価だが、製品によって耐用年数や価格に幅がある
- 適した壁
- モルタル壁全般、不燃製サイディング壁など
外壁を長持ちさせる塗料や工法選び
外壁塗装に用いる塗料には耐用年数があります。しかし塗料や工法、メンテナンスによって、劣化のスピードを遅らせることは可能です。
長持ちさせるための塗料
近年では、耐久性に特化した塗料がたくさんあります。
壁材の種類によって適切な塗料を選ぶことによって、相乗効果を高めることも可能です。たとえばアクリル系塗料よりもフッ素系塗料のほうが長持ちしますが、木材に対しては使用できません。
また、建物の立地や日照量で塗料を選ぶのもポイントのひとつです。
長持ちさせるための塗り方
施工業者が何回重ね塗りをするかも重要な要素です。
外壁塗装では3回塗装(下塗り、中塗り、上塗り)が一般的ですが、中には手抜きをして2回しか塗装しない悪徳業者もいるので注意が必要です。
この点は、施工前の見積もりでしっかり確認しておきましょう。
塗装後のメンテナンスも重要です
外壁と内装は決して無関係ではありません。意外かもしれませんが、塗装を長持ちせるには結露や湿気、乾燥予防など室内環境を適切に保つことも重要になります。
また定期的に外壁を清掃して土やホコリを落とすことで、塗装の劣化を遅らせることが可能です。
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