コラム

シーリングについて

シーリングとは

弊社へのお問い合わせの中でも1.2を争うほどご相談されるシーリングについて書かせていただきたいと思います。

住宅外壁の大多数に使用されているサイディング外壁に必ずと言っていいほどシーリング工事はつきものです。

新築してから一番初めに傷みだすのもシーリングと言われております。

シーリングは外壁からの雨漏りを防ぐ1次防水の役割を果たす大切なものです。

劣化の一番の要因は紫外線等の劣化因子によってひび割れが起きてくることですが、その他にも経過年数が経つことによっての硬質化・痩せや建物の動きに起因する剥離・しわ・亀裂。または、3面接着やプライマー不足による施工不良によって劣化が進行し、シーリングとしての機能が果たせなくなってきます。

では、どういた症状が現れるのでしょうか?

症状

この写真では目地部分のほとんどが剥離しています。

こちらの方も完全に硬質化・剥離が起きています。

こちらは完全に紫外線等によるひび割れが進行しています。

また、サッシ廻りでもこういった劣化によるひび割れが起きてきます。

こういったシーリングには上から塗装を施工しても意味がありません。
また、黒ずんだ汚れが見られるものもあります。

ブリードはシーリング材に含まれる可塑剤という成分が表に出てくる現象です。

塗り終わった後はきれいでも時間の経過とともにシーリング内部の可塑剤が塗装面に移行していき、ベタツキ感が出てきます。

その結果、汚れを呼び込んで黒ずんでいくことになります。(一般的なシーリング材は柔軟性を出すために可塑剤が配合されているものが主流であり、可塑剤は紫外線の影響を受けると流出していく性質を持っております。よって柔軟性が無くなっていき、ひび割れや破断へとつながるのがシーリングの劣化原因です)

シーリングの打ち替え工事の流れ

では実際にシーリングの打ち替え工事について書いていきます。

シーリングを除去

最初に行うのは劣化したシーリングを除去していく作業です。

シーリング撤去の動画はこちら

ここで重要なのが、躯体との絶縁をする役目をするボンドブレーカーです。シーリング工事は3面接着が基本ですから、シーリング撤去時にボンドブレーカーが剥げてしまったら、必ず新規に貼り付けを行わなければなりません。

剥げてしまったボンドブレーカーを新規に張り付けた写真です。

もし、2面接着に必要なボンドブレーカーを見落としてしまったらどうなるでしょう?

動きに追従できずにすぐに剥離や破断を引き起こしてしまいます。
ここは本当に要注意ですね。

シーリングプライマー塗布

撤去後、廻りを清掃し、マスキングテープを貼った後、シーリング材に応じた専用プライマーを塗布していきます。

シーリングプライマー塗布動画はこちら

動画⑪

夏場で15分ほど、冬場ですと30分ほど乾燥させた後、

シーリング充填

シーリングを奥までたっぷりと充填していきます。

シーリング充填動画はこちら

シーリングならし


充填後すぐにヘラなどでしっかりと奥まで詰め込みながらきれいにならしていきます。

シーリングならし動画はこちら

完了

完了がこちらです。

シーリングが乾く前にマスキングテープをはぎ取りシーリング工事の完了となります。

最後に

目地は基本的に撤去・打ち替えが基本ですが、時と場合によって増す打ち施工が良い場合がございます。

例えばサッシ廻り。

サッシ廻りを増す打ちするのはこのような状況の時です。

・サッシの形状によって既存のシーリング撤去が困難な時

・構造上、シーリング奥にある防水テープを傷つける恐れがある時。

このような場合は、シーリングの厚みをしっかりと持たせたうえで増す打ち施工した方が良い場合があります。

また、シーリングの工法には先打ち工法後打ち工法がございます。

読んで字のごとく先打ちは塗装前にシーリングを充填していく工法で、後打ちは塗装後にシーリングを充填していく工法です。

実は、塗料メーカーさんの多くは後打ち施工を推奨しております。

何故かと申しますと、基本的にシーリングの上の塗膜は保証対象外としているからです。

ですが、先打ち・後打ちどちらにもメリット・デメリットがありますので表にて表してみます。

メリット デメリット
先打ち シーリングの上に塗装していくので、紫外線等の劣化要因から守り、劣化の進行を遅らせることができる。 塗膜よりシーリングの方が性質上柔らかいので、塗膜の表面が割れる恐れがる。
後打ち シーリングの上に塗膜がないので表面の割れ等が発生しない。 シーリングに直接紫外線等の劣化要因が当たるため、傷みが早くなる。

弊社では、次世代の超耐久シーリング材
オートンイクシード(オート化学工業)
のみを使用しております。

耐久性と耐候性に優れ、塗料メーカーさんのほとんどがオートンイクシードと塗料との相性が良いとの密着試験での回答をいただいております。

もちろん絶対ということはないですが、弊社ではオートンイクシードを先打ち施工し、しっかり乾燥させてから塗装へと進んでいきます。

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