コラム
外壁のカビや藻の汚れでお困りの方へ
2018年04月27日(金)
外壁、特に北側などに発生しているカビや苔が気になる方も多いのではないでしょうか?
実際、弊社にも「苔の発生はどうしようもないですよね」とか「カビみたいなものが生えているのが気になるのですが」などの問い合わせが多く御座います。
今回はカビや藻などの微生物が発生してしまう原因と塗り替え時の対策についてご説明させていただきます。
カビや藻の発生が起こる原因は何といっても湿気が滞留しやすい環境。
これが一番の原因だと考えられます。もちろん周囲に樹木や川、池がある。または日の当たらない北側に水たまりができやすいなどの外的要因や高気密高断熱住宅で、内部と外部の温度差が大きく外壁面に結露が発生する、外壁塗装の塗膜の劣化などの建物自体の要因等、様々ありますが、湿気が大きなキーワードになることは間違いありません。
カビや藻類などの微生物は元々土壌菌と呼ばれる土の中に生息する微生物ですが、風や空気の対流によって大気中にも数多く存在しています。
その大気中の微生物にとって条件が揃うと繁殖が始まります。その生育条件というのが、酸素、温度、湿度と言われ、よく考えると人が必要としているものとあまり変わらないことに気づかされます。
もちろん細かく言うと温度は20℃~28℃、湿度70%以上が繁殖していく条件とはと言われますが、厳密にいうとカビや藻類などの微生物が一切存在しない環境というのはあり得ないことで、唯一例外なのが研究施設などの無菌室ということになります。
では、やはり外壁などにカビや藻の繁殖を防ぐことができないかというとそうでもありません。
要はカビや藻を繁殖させない効果を外壁に付与できれば自ずとこれまでどうしようもないと思われてきたカビや藻の発生を長期的に防ぐことができるのです。
そこで塗り替え時などに効果的なのが、塗り替えする塗料に添加する防カビ剤です。
一般的には昨今の塗料はほぼすべての塗料に防カビ・防藻がうたってあります。
ですが、お客様からのご相談でも「一度防カビ効果がある塗料です。と言われ一部分塗装したがすぐに元に戻ってしまった」という話も聞きます。
そこには日本の防カビ剤の現状が深く関わってきます。
目次
日本の防カビ剤の現状
世界微生物災害防止学会では一般建築物から高い頻度で検出されるカビ・細菌の種類は57菌と確認されています。
建築物から頻繁に発生するカビ・細菌(57菌)
アルテルナリア テナース | クラドスポリウム サファエロスペルマ |
アルテルナリア ブラッシコーラ | トリコデルマ コニンギ |
アルテルナリア アルテルナータ | トリコデルマ T-1 |
アスベルギルス ニガー | トリコデルマ ビリディー |
アスベルギルス フレーバス | フォーマ グロメラーター |
アスベルギルス フェルシコール | フォーマ テレスチアスー |
アスベルギルス オリゼー | プルラリア プルランスー |
アスベルギルス フェミガタス | ゲオトリカム カンディダム |
オーレオバシディウム プレランス | ゲオトリカム ラクタス |
フザリウム モニリフォルメ | パシタロチア アダスタ |
フザリウム セミテクタム | ベスタロチア ネグレクタ |
フザリウム ロゼウム害 | モニリア フルクチガーネ |
フザリウム ソラニ | ケトミウム グロボーサム |
フザリウム オキシスポラム | エビコッカム パープラセンス |
リゾプス ニグリカンス | アクレモニウム チャルティコーラ |
リゾプスス トロニフェル | ワレミア セビ |
ベニシリウム シトリナム | ポトリティス シネレア |
ペニシリウム イクパンサ | カンジタ アルビカンス |
ペニシリウム フュニキュローサム | サッカロミセス セレビシ |
ベニシリウム リラシナム | ストレプトフェテシリウム レティカレム |
ベニシリウム ニグリカンス | バシルス サブティリス |
ベニシリウム フレクエンタス | バシルス メガテリウム |
ベニシリウム シトレオビリディ | スタフィロコッカス オーレ |
ムコール ラセマサス | プロテウス バルガリス |
トリコフィートン メンタグルフィテス | シュードモナス エルギノッサ |
ニグロスポラ オリゼー | シュードモナス フルレッセンス |
クラドスポリウム レジネ | サルモネラ タイフィマリアム |
クラドスポリウム ヘルバレム | エスケリリア コリ |
クラドスポリウム クラドスポリオイダス |
これだけのカビ・細菌が高い頻度で検出されておりますが、現状日本の防カビ剤は特定の13菌の中から3~5菌に効果があればJIS規格準拠の防カビ剤と認定されてしまいます。
既存の防カビ剤の中で評価が高く、市場に最も多く中痛している防カビ剤でさえ32菌に対する阻止効果しかなく57菌すべてを防ぐことができません。
そんな現状を踏まえ、特に苔やカビなどにお困りの方へおすすめなのが、アステックペイントの防カビシリーズです。
従来の抗菌・防カビ剤ではなしえなかった一般建築物から検出される57菌を含む500種類ものカビ、最近、藻類等に効果を発揮します。
アステックペイント防カビシリーズの特徴
① 圧倒的多さの対応菌数
塗料に添加、もしくはそのまま塗布することで、JIS規格の試験菌13菌、一般建築物から頻繁に発生するカビや菌など57菌を含む500菌を阻止します。
② 長期にわたり効果を持続
他の防カビ剤の約1/1000程度の溶出量で、水や温水にもほとんど溶けず気化もしないため、効果が持続します。熱、紫外線、酸、アルカリに強く、変化・分解をしない安定性をもっています。
③ 食塩やカフェインよりも安全
臭いがほとんどなく、すべての工程を水性塗料で施工可能です。環境ホルモンを一切含まず、日本食品分析センターの急性経口毒性試験で食塩やカフェインよりも毒性がないことを実証済みです。
④ 耐性菌も発生させません
アステック防カビシリーズは複合合成剤のため、単一薬剤と違い、耐性菌が発生しても、他の薬剤が効き、発生しにくい環境を作ります。カビや細菌を短時間で無理やり殺すのではなく、2~3日かけて自然に確実に消滅させます。
アステック防カビシリーズでは水性塗料用、溶剤塗料用、単独での塗布といかなる施工方法にも対応できますので、弊社でも重宝しております。
気になる金額の面ですが、おおよそですが、住宅1軒あたり3~5万円くらいが通常の塗装工事より多くかかってきます。
外壁に発生するしつこいカビや藻を徹底的にブロックする防カビ塗料はいかがでしたか?
本コラムが長年カビや藻に困られていた方にとって解決への糸口になれば幸いです。
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