コラム

塗料の選び方について

お家にあった塗料の選び方について

塗装業者選びも大切ですが・・・どの塗料を選択するかも重要です。

外壁塗装の見積もりを取る際に、どの業者がどういった施工を行うのかは大事なことですが、どの塗料を選択するのかも重要なことです。

大切な住まいをしっかりと守っていく上で外壁や屋根の塗装は必然的に発生していくものであり、塗料の耐久性に応じたメンテナンスが必要となってきます。

しかしながら専門業者である私たちでもすべての塗料を把握できない程、様々な塗料がある中でお客様がどの塗料がお家にとってベストな選択か知るのは非常に難しいことだと思います。

もちろんベストな塗料の選択とは決して耐久性が高く、高価な材料を使用することだけではないと考えております。

例えば「デザイン性を一番に考えたい」・「耐久性を重視したい」・「汚れがつきにくい塗料で塗り替えを行いたい」など、お客様にとってご要望は様々だと思います。

こういったご要望を考慮しながら今後のサイクルメンテナンスを視野に入れて塗料を選定していくのがベストな塗料の選択です。

例えば車の購入をお考えの時は車種や色、機能性などしっかりと選ばれて購入されるかと思います。同じように塗装工事においてもどの塗料が一番いいのか。しっかりとお考えになられることが重要だと考えております。(もちろん弊社ではお客様のニーズにあわせたサポートを精一杯させていただきます)

それでは塗料の選び方について私自身の経験を含めながらご紹介させていただきたいと思います。

 

塗料の耐久性

各種メーカーより販売されている塗料ですが、その種類により耐久年数が変わってきます。

ここで注意しなければならないのはあくまで目安ということです。立地や環境、下地の状態によって耐久年数は変わってきます。

もう1点は同じ樹脂であっても塗料や成分によって耐久年数が変わってくるということです。

例えばシリコン塗料ですが、数多くの塗料が開発されており、一般的なシリコン塗料ですと、8年~12年が目安ですが、付加機能を加えた塗料ですと12~15年の期待耐用年数があるものもございます。

更に詳しく申しますと、1液型の汎用フッ素塗料より、2液型の高性能シリコン塗料が耐用年数が高いという逆転現象が生じてしまったりしますので、注意が必要ですね。

 

◆アクリル系塗料(※弊社では提案することはありません

アクリル系の塗料はとにかく安いのが特徴です。日の当たる屋外環境では耐久性・耐候性ともに低く、塗り替えを行っても数年後にはチョーキングの発生などが考えられます。

期待耐用年数 3年~5年
メリット 安い・重ね塗りなどの施工性に優れている
デメリット 色あせが早い、チョーキングの発生がしやすい

 

◆ウレタン系塗料(※弊社では提案することはありません

ウレタン系塗料はアクリル系塗料より耐久性や機能性は優れていますが、シリコン系よりは劣ります。2000年頃までは外壁や屋根塗装の主流として使用されていましたが、出荷量の減少とともに価格がシリコン系と変わらなくなったので、使用頻度は少なくなっております。

期待耐用年数 5年~8年
メリット 塗膜が柔らかく密着性がある、耐候性、耐水性、耐薬品性が良い
デメリット 変色しやすい、アクリル系より長持ちするがシリコン系より劣る

 

◆シリコン系塗料

今現在の外壁塗装の主流です。

モルタルやサイディング、戸建てやアパート・マンションに限らず一番多く使われている塗料です。

シリコン系塗料の中でも性能の違いなど豊富な種類の塗料が開発されています。ウレタン系塗料よりも優れた性能を持っております。

様々な性能や意匠性を持つ塗料なので用途に合わせた使い分けすることをおススメします。

メリット 耐久性・費用対効果が良い、用途に応じた使い分けができる
デメリット 性能により価格が違う、説明をよく聞かないと理解しにくい

 

●一般シリコン型

シリコン樹脂塗料と言われる塗料です。外壁の基材に関係なく幅広く使用されております。

期待耐用年数 8年~12年
商品名 シリコンフレックスⅡ(アステックペイント)
水性セラミシリコン(エスケー化研)
オーデフレッシュSi(日本ペイント)

 

●機能性シリコン型

汚れがつきにくい、紫外線に強いのが特徴です。日当たりが良い立地環境や汚れが付着しやすい環境に適しています。

期待耐用年数 12年~15年
商品名 超低汚染リファイン1000Si-IR(アステックペイント)
ファインシリコンフレッシュ(日本ペイント)
エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)

 

●意匠性シリコン型

デザイン性に優れ、耐候性や汚れにくさなど美観性も考慮した塗料となります。意匠性を重視し、様々な表情を見せる外壁へとお考えの方におすすめです。
WB多彩仕上工法は弊社でも人気商品となっております。

期待耐用年数 12年~15年
商品名 WB多彩仕上工法(スズカファイン)
ダイヤカレイドビジュー(ダイフレックス)
グラナードSP(アステックペイント)
ネオフレッシュティアラVS(山本窯業)

 

◆特殊アクリル系塗料

アクリル系の中でも純度が高く、機能性に優れ耐候性も高いことが特徴です。

ピュアアクリル系と言われ、防水性に優れています。弊社ではモルタル外壁やALC外壁などにおすすめしております。

期待耐用年数 10年~15年
メリット ひび割れしやすい外壁に追従する弾性力
デメリット 冬場の施工には不向き(乾きづらい)
商品名 EC-5000PCM-IR(アステックペイント)

 

◆フッ素系塗料

シリコン系塗料に比べ寿命が長く、耐候性、耐熱性、耐寒性にも優れています。塗料としての性能は高いですが、価格も高く、外壁塗装の主流とはなっておりません。

最近は多くの付加価値が付いたフッ素系塗料の開発も進んでおり、多彩な性能面を考慮し、費用対効果の面から採用されるお客様も増えてきております。

メリット 耐久性、耐候性など高い、汚れが付きにくい
デメリット 価格が高い

 

●一般フッソ型

外壁の汚れや色あせに悩んでいる方におすすめです。

期待耐用年数 12年~15年
商品名 ファイン4Fセラミック(日本ペイント)
UVアクアコート(JPM)

 

●機能性フッソ型

超低汚染性・超耐候性・遮熱性・遮熱保持性など多くの機能が備わった新世代のフッ素系塗料です。

きれいな外壁を長く維持したい。塗り替えサイクルを長く考えたい方へおすすめです。

期待耐用年数 15年~20年
商品名 超低汚染リファイン1000MF-IR(アステックペイント)

 

◆遮熱・断熱系塗料

太陽熱をはじき、外壁や屋根の表面温度を下げることでおのずと室内温度も下げるので省エネ効果があります。

光熱費の削減などに効果的です。

期待耐用年数 10年~15年
メリット 遮熱性・断熱性に優れる、光熱費が削減できる
デメリット 価格が高い
商品名 サーモブロック(サーモブロックジャパン)
ガイナ(日進産業)
アドグリーンコート(日本中央研究所)

 

◆無機ハイブリッド系塗料

完全無機の塗料は物質的に安定しており、紫外線等で劣化しませんが、塗膜が割れやすいというデメリットがありました。

無機の耐久性と有機の柔軟性を掛け合わせたのが無機ハイブリッド塗料です。紫外線の影響を受けやすい外壁におすすめです。

期待耐用年数 15年~20年
メリット 耐候性・低汚染性に優れる
デメリット 価格が高い
商品名 無機UVコート(JPM)
タテイル(プレマテックス)

 

◆クリヤー系塗料

現在の意匠性サイディングの模様を変えたくない時はクリヤー仕上げをおすすめします。目安としては築10年以内となりますが、現状がきれいで、チョーキングなどが発生していなければ施工できます。

シリコン系からフッ素系、無機系など耐久性に違いがある塗料があります。

期待耐用年数 シリコン系:8年~12年
フッ素系:12年~17年
無機系:15年~20年
メリット 現在の意匠が残せる、耐久性・低汚染性に優れる
デメリット チョーキングが発生している外壁には使用できない
商品名 スーパーSDクリヤーSi-JY(アステックペイント)
スーパーSDクリヤーF-JY(アステックペイント)
無機ハイブリッドクリヤー(アステックペイント)
タテイル美館(プレマテックス)
グランデクリヤー(プレマテックス)

 

◆艶消し塗料

和風・洋風を問わずシックな仕上がりにしたい場合は艶消し塗料です。塗り替え後に落ち着いた雰囲気をご希望の方へおすすめです。

用途や目的、耐久性に応じて様々な塗料があります。

商品名 ビーズコート(スズカファイン)
ナノコンポジットW(水谷ペイント)
ナノコンポジットF(水谷ペイント)
ガイナ(日進産業)

ベストな塗料選択を

様々な塗料を紹介してきましたが、「多すぎてわからない」が率直な感想ではないでしょうか?

当然ご予算あっての外壁塗装ですが、せっかく塗装をするのであれば後悔しないためにも目的や耐久性をしっかりと考えて選択して頂ければと思います。

もちろん現在の外壁がサイディング・モルタル・ALCなど用途に合わせて最適な塗料の選択も変わってきますので、しっかりと専門業者の説明を聞きながら大切な住まいをしっかりと守っていきましょう。

外壁塗料のまとめ

塗料の種類 耐用年数 メリット デメリット
アクリル系 3年~5年 ・安い ・色褪せが早い
・チョーキングしやすい
ウレタン系 5年~8年 ・特になし ・特になし
シリコン系 8年~15年 ・耐久性が良い
・コストパフォーマンスが良い
・様々な機能性塗料がある
・種類が多いため品質にばらつきがある
・性能により価格が違う
特殊アクリル系 10年~15年 ・耐久性が良い
・特化した機能がある
・種類により価格が高い
フッ素系 12年~20年 ・耐久性が高い
・機能性塗料がある
・コストパフォーマンスが良い塗料もある
・価格が高い
遮熱・断熱系 10年~15年 ・外壁に熱を持ちにくくできる ・価格が高い
無機系 15年~20年 ・耐久性が高い ・価格が高い
クリヤー系 8年~20年 ・現在の意匠性を残せる ・年数が経つと施工不可
艶消し系 8年~15年 ・シックな仕上がりになる ・用途に応じた適切な施工が必要

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